『深夜特急』のカトマンズ — 3巻の真ん中に置かれた「手紙」の街
カトマンズは第3巻の第八章「雨が私を眠らせる」の舞台で、新潮社の目次ではこの章に「カトマンズからの手紙」という添え書きが付いています。 作中の通り順では9番目。前がブッダガヤ(8)、後がベナレス(10)、その次が本来の出発点だったデリー(11)です。
編集:ちんあなご編集部/最終確認:2026年11月7日/作品本文の引用はありません
巻と章のなかの位置
第3巻は第七章から第九章までの3章でできています。 カトマンズが出る第八章は、そのちょうど真ん中です。
| 章 | 題 | 添え書き |
|---|---|---|
| 第七章 | 神の子らの家 | インドI |
| 第八章 | 雨が私を眠らせる | カトマンズからの手紙 |
| 第九章 | 死の匂い | インドII |
前後の章は「インドI」「インドII」と、同じインドを2章に分けた添え書きです。 その間にネパールの章が挟まるので、インドの章を2つに割る形でカトマンズの章が入っていることが、目次から分かります。 全18章の並びは全18章と巻の対応で確かめられます。
前後の街との並び
| 通り順 | 街 | 国 |
|---|---|---|
| 7 | カルカッタ(現コルカタ) | インド |
| 8 | ブッダガヤ | インド |
| 9 | カトマンズ | ネパール |
| 10 | ベナレス(現バラナシ) | インド |
| 11 | デリー | インド |
24の街のうち、ネパールの街はカトマンズだけです。 前後がインドの街なので、いったんインドを出て、またインドに戻ってくる動きになります。 国ごとの早見表は国から巻を探すにあります。
なぜデリーの手前でネパールに寄るのか
地図でカルカッタからデリーを結ぶと、カトマンズは直線から外れた北にあります。 当サイトは、作中のルートで、これを旅の3つの折れ目のひとつ(北へ寄る)として整理しています。 ここで寄るかどうかは、目的地への近道かどうかでは決まらない。 寄り道が3巻続いたところで、ようやくデリーに着くという巻の設計が、街の並びにも出ています(3巻の解説)。
この街で書かれた中身は、ここには書きません。 章の題と添え書きだけを見ても、手紙という形が選ばれていることは分かります。 同じ「手紙」の語を持つ章は、もうひとつ第十五章「地中海からの手紙」にあります。 3巻と5巻で形がそろう点は、読み返すときの手がかりになります。
いま訪ねるなら
- 当サイトの分類:作中の街の現在では、カトマンズを「行ける」に分類しています。ただしこれは作品を読むための整理で、渡航の助言ではありません。
- 必ず公式で確認:入国の手続き、安全の情報、季節ごとの状況は変わります。外務省 海外安全ホームページと大使館の最新情報を見てください。
- 1974年の情報は使えない:作中の物価や交通は、半世紀前のものです。
参照元(2026年11月7日確認)
- 新潮社 — 深夜特急3 インド・ネパール(章の題と添え書き)
- 外務省 海外安全ホームページ(渡航情報の確認先)