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世界一周の旅費・予算 — この企画の実際の数字

この企画で実際に想定している予算を公開します。 ここに載せるのは「この旅の」数字です。 世界一周費用の一般的な考え方は、姉妹サイトの 世界一周の費用で解説しています。

最終更新:2026年8月8日/出発前の概算。実費は旅の進行に合わせて更新します

この旅の航空券(出発前の概算)
RTW券×2約140〜170万円
一時帰国×4回約48〜95万円
航空券の総額約188〜265万円

航空券は「RTW券2枚+一時帰国は別手配」

この旅は3か月に1回くらいのペースで日本へ戻り、そのつど再出発する分割型です (ルートの前提)。 これをどう組むかで長く迷いましたが、現在の想定は次の形です。

RTW券は途中で「止めて、あとで再開」できる

世界一周航空券は有効期限(発券から1年)の中であれば、旅を一時休止しても構いません。 次の区間の出発地に、その日いればよいだけです。

つまり一時帰国はRTWの旅程とは切り離し、別手配の格安航空券で往復する—— という使い方ができます。たとえばアルマトイまで来たところで、 自腹の別チケットで日本へ帰り、しばらくして戻ってきて、そこからRTWの次の区間に乗る。 RTW券の旅程はそのまま生きています。

ただし1年では収まらないので、RTW券を2枚に分けて2年がかりで回る形にします。

★戻る場所は「同じ都市」でなくてよい。ただし先に組んでおくこと

帰国したのと同じ都市に戻る必要はありません。西向きに進み続けてさえいれば、 先の都市から再開しても構いません。 RTW券にはサーフェス区間(地上区間)という枠があり、 区間と区間のあいだを自分の手配でつなぐことが認められているからです。 鉄道やバスだけでなく、別に買った航空券で移動する形も含まれます。 日本への一時帰国は、まさにこのサーフェス区間の中で消化できます。

ただしこれは発券時にサーフェス区間として旅程に組み込んでおく必要があります。 予約済みのフライトを無断で乗らずに飛ばすと、 以降の区間が無効になる扱いになるのが一般的です。 「行かなかったから次から乗る」は通りません。飛ばす場所は先に決めて組むのが鉄則です。

あわせて、サーフェス区間にも上限と代償があります。 スターアライアンスの場合、地上移動などに使える区間は最大4区間とされ、 サーフェス区間も1区間として数えられ、距離もマイル計算に含まれます。 さらに所要が24時間を超えると途中降機(ストップオーバー)扱いになり、 途中降機の回数上限(出発地と最終帰着地のあいだで最大8回、欧州は3回まで)にも効いてきます。 一時帰国は必ず24時間を超えるので、この枠を消費する前提で組む必要があります。

2枚のRTW券で2年

カバーする範囲券の有効期限
1年目
RTW券①
アジア中東・欧州方面の長距離区間 発券から1年以内に使い切る
2年目
RTW券②
アフリカ南米北米・帰路方面の長距離区間 1枚目を使い切ってから発券

RTW券は各16区間まで使えるので、大陸間の長距離をまとめて押さえるにはこれが圧倒的に有利です。 エコノミーで約70〜85万円、16区間なら1区間あたり5万円前後の計算になり、 個別に買うより大幅に安くなります。

一時帰国分の航空券

RTWとは別に、日本との往復を自腹で手配します。 3か月に1回のペースなら、旅の全体で4回前後の見込みです。

帰国のタイミング(想定)往復の目安実費
中央アジア(アルマトイ等)から8〜15万円
ヨーロッパ(ロンドン等)から10〜20万円
アフリカ(南アフリカ等)から15〜30万円
南米・中米(メキシコシティ等)から15〜30万円
合計(4回)約48〜95万円

実費の列は、旅が進むごとにこのページで埋めていきます。

アフリカと南米からの往復が高いのは、日本からの直行便がなく乗り継ぎが増えるためです。 ここは時期と経由地で倍近く動くので、幅を広めに取っています。 格安航空券を狙うなら、帰国の時期をずらせることが最大の武器になります。 日程が固定でない旅なので、この点は有利です。

航空券の合計

内訳金額実費
RTW券①(エコノミー)約70〜85万円
RTW券②(エコノミー)約70〜85万円
一時帰国の往復 × 4約48〜95万円
合計約188〜265万円
この形の損得

ひと息に一周する場合(RTW1枚・約70〜85万円)より、確実に高くつきます。 RTWが2枚になり、さらに帰国分の往復が4回乗るためです。

それでもこの形にするのは、費用の問題ではなく、続けられるかどうかの問題だからです。 1年間ひと息に走り切る前提で組むと、体調か機材か日本側の用事のどれかで必ず破綻します。 増える航空券代は、途中で終わらせないための保険料だと考えています。

なお宿泊費と滞在費は減りません。帰国中は宿代がかからないものの、 旅する週数そのものは同じ52週だからです。減るのは連続して離れている時間であって、旅の総量ではありません。 一方保険は、 1年通しの長期契約ではなく区間ごとに3か月前後で契約できるため、安くなる見込みです。

発券前に必ず確認すること

RTW券の細かい規則はアライアンスによって違い、改定もされます。 とくに一時帰国をどう扱うか、日本国内のどの空港に戻れるかは条件が分かれます。 スターアライアンスには、条件を満たせばRTW券の中に途中帰国を組み込める仕組みもあるとされています。 サーフェス区間の上限、途中降機の回数、マイル計算への影響は 旅程の組み方しだいで総額が変わる要素なので、 ここに書いた組み方は発券前に必ず航空会社・代理店へ確認します。

参考:RTW券の価格表

税・燃油サーチャージ・区間構成込みの1人分概算です。

クラス概算(1人)
エコノミーRTW約70万〜85万円
ビジネスRTW約115万〜135万円

RTWに含めない「別切り」航空券

RTWの区間数を大陸間に温存するため、次の区間は個別に手配します(一時帰国分は上の別枠)。

  • シンガポール → コルカタ(インド)
  • インド → 中央アジア/中央アジア域内
  • リスボン → ロンドン
  • コモロ往復
  • 南米の国内線
  • デンバー → ラスベガス、その他必要に応じた代替便

交通・宿泊の概算

費目概算実費備考
RTW外の交通費約110万〜180万円別切り航空券・鉄道・バス・フェリー(旅する52週ぶん)
宿泊費約200万〜330万円安宿・ホステル・安めの個室中心(旅する52週ぶん)
航空券(RTW2枚+一時帰国4回)約188万〜265万円旅の全期間ぶん。上の内訳を参照
交通・宿泊小計約498万〜775万円航空券+RTW外交通費+宿泊費

全体予算

食費・観光・通信・保険・機材・ビザ・予備費まで含めた全体です。

構成全体予算
分割型・エコノミー(この計画) 約680万〜1,050万円
参考:ひと息に一周・エコノミーRTW1枚約560万〜875万円
自己資金の上限約1,000万円

分割型の数字は、RTW1枚(70〜85万円)をRTW2枚+一時帰国4回(188〜265万円)に 置き換えて計算し直したものです。 上限側は自己資金の上限(約1,000万円)を超えます。 つまり上振れした場合は、どこかを削る前提で進める必要があります。 削りしろが大きいのは、高い区間(アフリカ・南米)の航空券と、 物価の高い欧米での滞在日数です。

YouTube収入は予算に入れない

配信からの収入は最初から予算に組み込まず、入ったら予備費扱いにします。 収入を前提にすると、数字が悪いときに旅の判断が歪むためです。

特別費用:パリ・ランブロワジー

パリでは、新婚旅行で訪れたレストラン「ランブロワジー」を再訪する予定です。 2名利用・料理と飲み物で約15万〜20万円を別枠で確保しています。 安宿の旅の予算とは意図的に切り離した、この旅で唯一の贅沢枠です。 経緯はランブロワジー再訪にまとめました。

分割型にすると何が変わるか

日本へ何度か戻る形にすると、費用の構造が変わります。増える分と減る分の両方があります。

分割型で受ける影響
航空券 増える。日本との往復が回数分だけ発生する。RTW1枚で一筆書きするより高くなりやすい
宿泊費 減る。帰国している期間は宿代がかからない
保険 減る可能性。区間ごとに契約すれば、長期契約の90日超の割高な部分を避けられる(保険の考え方
総期間 延びる。ただし「1年で回りきる」ことを目的にしていないので、これは問題として扱いません
機材・装備 帰国のたびに補修・買い替えができる。壊れた機材を現地で調達する必要が減る

つまり航空券が増えるかわりに、滞在費と保険とリスクが下がるという交換です。 総額がどちらに振れるかは分割回数次第なので、 回数が決まった時点で試算し直してこのページに出します。

この数字の読み方

幅が大きいのは、宿の水準・移動の選択・為替で本当にこれだけ動くからです。 旅が始まったら、概算と実費の差もこのページで公開していきます。 費目の分解方法や「なぜ滞在費が総額を支配するのか」という一般論は 姉妹サイトの費用解説へ。