自分の旅の記録 — 世界一周を、朝から晩までライブ配信する
『深夜特急』の旅は1974年のものです。それから半世紀。 いま実際に世界を一周し、その様子を朝から晩までライブ配信します。 観光地だけじゃない。移動も、食事も、国境越えも、全部ライブ。 予定どおりに進まない旅も、そのまま流します。
最終更新:2026年8月8日
いまの状態
- 現在地
- 🇯🇵 日本
- 状態
- 世界一周準備中
- 次の目的地
- 釜山・ソウル(韓国) 飛行機または関釜フェリー(検討中)
- 出発予定
- 未定
- ライブ配信
- 配信準備中 次回: 出発後に開始予定
配信はYouTubeチャンネルで行います。世界一周の配信開始までは、チャンネル登録してお待ちください。
YouTubeでチャンネル登録して待つ状況の更新日:2026-08-08
最近の動き
- 『深夜特急』の版の違いを整理した解説ページを公開。電子合本版に高倉健との対談が未収録である点も明記 → 詳しく
- 作中ルートの模式図を公開。現在たどれないペシャワール〜テヘラン区間を点線で区別 → 詳しく
- 問い合わせフォームに迷惑メール対策を導入(届いた営業メールを検体に設計)
- 中国本土をルートから除外に決定。YouTubeが使えず配信できないため。起点は作品と同じ香港・マカオに → 詳しく
- 航空券はRTW券2枚+一時帰国は別手配の方針に。1枚で回りきる案は「途中帰国できない」ため取り下げ → 詳しく
- 全52週の行程表を公開。ロンドンまでは作中の順路をたどり、通れない区間は中央アジアで代替 → 詳しく
- 配信機材の方針を決定。スマホ2台・回線4層・ジンバルは重量を理由に見送りの方向 → 詳しく
- サイト開設。GitHub経由の更新体制にして、旅先からスマホだけで現在地を更新できるようにした
企画のページ
- 配信 ライブ配信 現在地・配信状態・次回予定。回線が切れたときのルールも。
- 行程 世界一周のルート 順路の大枠、都市単位の基本ルート、作中との対応、必ず行く12か所。
- お金 旅費・予算 区間ごとの航空券・宿泊費・全体予算の実際の数字を公開。
- 機材 持ち物・配信機材 スマホ2台・回線4層・電源。安全のための撮影ルール。
- 特別編 ランブロワジー再訪 新婚旅行の店に、安宿の旅の途中で戻る。この企画でいちばん毛色の違う一日。
配信で映さないもの(パスポート・国境審査・宿の位置など)の方針は ライブ配信と機材のページに明記しています。 パリでは新婚旅行の思い出の店を再訪する特別な予定もあります。
予定しているルートの骨格
現時点で決まっている大枠です。訪問予定国は、日本を含めて30カ国前後になる見込みです。 月別・都市単位の詳しい行程は世界一周のルートにまとめています。
- 1〜2月:韓国 → 香港・マカオ → タイ → ネパール・インド → 中央アジア 作中と重なる 『深夜特急』が始まる香港・マカオから、作中と同じ順でタイへ。 インド・ネパールは作中の第3巻にあたる区間です。 中央アジアは、作中のアフガニスタン・イラン経由の現代的な置き換えになります。
- 3〜5月:トルコ・ギリシャ・エジプト → 欧州 → パリ・ロンドン・スペイン 作中の終着点ロンドンを通ります。パリではランブロワジー再訪という特別な予定があります。
- 6〜8月:モロッコ・西サハラ・モーリタニア・セネガル → 南アフリカ・コモロ 作中にはないアフリカ区間。危険情報次第でルートを組み替えます。
- 8〜10月:ブラジル・アルゼンチン・チリ・ペルー・コロンビア こちらも作中にはない南米区間。移動そのものが長く、車窓が主役になります。
- 10〜12月:メキシコ → アメリカ大陸横断 → オーストラリア → 東南アジア → 帰国 アメリカ大陸は横断そのものが最長の陸路区間。配信は車窓が主役になります。物価の目安は姉妹サイトの世界の物価へ。 帰路の東南アジアで、作中の第2巻「マレー半島・シンガポール」の舞台を通ります。
作中のルートとの重なり
並べてみると、重なる部分と、まったく違う部分がはっきりします。
| 区間 | 『深夜特急』 | この旅 |
|---|---|---|
| 香港・マカオ | 旅の出発点(第1巻) | ほぼ同じ。1月にアジア区間の起点として通る |
| 東南アジア | タイ、マレー半島、シンガポール(第2巻) | タイは往路、マレー半島・シンガポールは帰路で回収 |
| 南アジア | インド、ネパール | ほぼ同じ |
| 中央アジア〜中東 | パキスタン、アフガニスタン、イラン | 中央アジア3国に置き換え |
| トルコ | アンカラ、イスタンブール | イスタンブールに滞在 |
| ヨーロッパ | ギリシャ、イタリア、フランス、スペイン、ポルトガル | ほぼ同じ順でたどる(サグレスとロンドンも回収)。中欧とアムステルダムは寄り道 |
| アフリカ・米大陸 | — | エジプト、南アフリカ、メキシコ、アメリカ |
最大の違いは、作中がユーラシア大陸を陸路で横断する旅だったのに対し、 こちらは地球を一周する旅だという点です。 目的が違うので、ルートの性格も変わります。
ルートに入れなかった場所
検討したうえで、含めないと判断した場所です。
| 場所 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| ウクライナ | 対象外 | 危険情報レベル4(退避勧告)。実質的に渡航できない状態。 |
| ロシア | 対象外 | 危険情報レベル3。日本・西欧からの直行便がなく、国際クレジットカードも使えない。ビザも必要。 |
| ウラジオストク | 対象外 | 渡航自体は可能だが直行便が全便運休中で遠回りになる。ビザ必須、カード不可。 |
旅の形 — 分割型・期間の上限なし
ひと息に一周する形ではなく、3か月に1回くらいのペースで日本へ帰国し、 そのつど同じ都市または次の都市から再開する形を想定しています。 旅程を地域の切れ目で5つに割ると、1区間あたり2〜3か月になります。
一度も日本に帰らずに世界一周を通すのは、現実的に難しいというのが結論です。 理由はいくつも重なります。
- 体力と体調 — 1年間、宿を移り続けながら毎日配信する負荷は想像より大きい。どこかで必ず消耗します
- 日本側の用事 — 家族、行政の手続き、税や保険の更新、仕事の整理。放置し続けられないものが必ず出ます
- 機材の補修 — スマホやバッテリーは1年もちません。現地調達より、日本で直して持ち出す方が確実で安い
- ビザと滞在日数 — 連続滞在の上限がある国では、いったん圏外へ出る必要が生じます
- 季節と情勢 — 雨季や治安の悪化に当たったとき、一度引いて時期をずらせる方が安全です
帰国は挫折ではなく、長く続けるための設計だと考えています。 帰るたびに機材を整え、記録を整理し、次の区間へ出直す。 その往復も含めて記録に残します。
あわせて、1年で回りきることも目的にしていません。 面白そうな場所があれば率先して寄り道します。 順路は決めますが、速度は決めません。 そのためルートの「◯月◯」という週番号は、 暦の月ではなく順番の目安として読んでください。
この形にすると世界一周航空券(RTW)は使えません。 RTWは一方向に進み続けて出発地に戻る前提のため、途中帰国と噛み合わないからです。 区間ごとに日本発着の往復航空券を買う形になり、 そのぶん航空券は10〜50万円ほど増えます(旅費・予算)。
作品が書かなかったものを配信する
『深夜特急』を読み返して気づくのは、この作品が 移動そのものについてはあまり書いていないということです。 「デリーからロンドンまで乗合バスで行けるか」という発端でありながら、 紙面の大半を占めるのは街での時間です。 香港の安宿、マカオの賭博場、デリーの雑踏。 バスに揺られていたはずの膨大な時間は、その多くが省かれています。
当然といえば当然で、小説だからです。 面白い場面を選んで構成し、退屈な時間は削る。 まして帰国から10年以上たって書かれた作品ですから、 残ったのは記憶に焼き付いた側の時間でした。
この企画は、そこをちょうど裏返しにします。 朝から晩までのライブ配信には、削れる時間がありません。 20時間のバス、乗り継ぎの失敗、宿が見つからない夕方、何も起きない待ち時間。 作品が省いた部分が、そのまま配信の中身になります。 同じ道をたどりながら、作品とは反対側を記録することになるはずです。
ルートは作中をたどりますが、途中で面白そうな場所があれば寄り道します。 これは作品から外れる行為ではありません。 『深夜特急』はそもそも、寄り道が本編を乗っ取ってしまった話だからです。 香港は本来デリーへ向かう途中の経由地にすぎず、 そこで動けなくなったことが第1巻を丸ごと作りました。 予定どおり通過していたら、あの作品は存在していません。
半世紀で変わったこと
準備をしていて実感するのは、「調べられてしまう」ことの大きさです。
1974年の旅では、行ってみるまで分からないことが大量にありました。 バスがあるのか、宿があるのか、いくらかかるのか。 いまは出発前にほとんど調べがつきます。ビザの要否も、宿の値段も、 その町の写真すら先に見られます。
すべてを事前に決めてしまうと、旅は予定の消化になります。 かといって何も調べないのは、現代では単に効率が悪いだけです。 手続き(ビザ・保険・航空券)は徹底的に調べ、 過ごし方は決めずに行く——これが現在の条件での折衷案だと考えています。
計画の実務について
費用の見積もり方、世界一周航空券のルール、ビザの調べ方といった 計画のための実務情報は、姉妹サイトの 世界一周.comにまとめています。 このページは、作品との対比と旅そのものの記録に絞ります。