『深夜特急』のバンコク — 2巻の入口、東南アジアを南へ下る起点
バンコクは第2巻の最初の章、第四章「メナムから」につながる街です。 作中の通り順では3番目で、前が香港・マカオ(1・2)、後がマレーシアのペナン(4)。 ここから旅は、デリーのある西ではなくマレー半島を南へ向かいます。
編集:ちんあなご編集部/最終確認:2026年11月7日/作品本文の引用はありません
2巻の3つの章と、題の「メナム」
| 章 | 題 | 添え書き |
|---|---|---|
| 第四章 | メナムから | マレー半島I |
| 第五章 | 娼婦たちと野郎ども | マレー半島II |
| 第六章 | 海の向こうに | シンガポール |
2巻は、マレー半島を2章、シンガポールを1章に割り当てた構成です。 最初の章の題にある「メナム」は、タイでは川を意味する語に由来する呼び名で、バンコクを流れる大河を指して使われることがあります。 ただ、題の言葉が章のなかでどう使われているかは、目次からは確かめられません。 ここでは「題にメナムとあり、添え書きがマレー半島Iである」ことだけを記録します。
添え書きが「タイ」ではなく「マレー半島I」である点は目を引きます。 バンコクを起点に、半島を南へ下る区間として、章がまとめられているとも読めます。 全18章の並びは全18章と巻の対応にあります。
前後の街との並び
| 通り順 | 街 | 国・地域 | 巻 |
|---|---|---|---|
| 1 | 香港 | 香港 | 1巻 |
| 2 | マカオ | マカオ | 1巻 |
| 3 | バンコク | タイ | 2巻 |
| 4 | ペナン | マレーシア | 2巻 |
| 5 | クアラルンプール | マレーシア | 2巻 |
| 6 | シンガポール | シンガポール | 2巻 |
1巻の最後(マカオ)から2巻の最初(バンコク)へは、巻の切れ目と国の切れ目が重なるつなぎ目です。 2巻は、バンコクから始めて南端のシンガポールで終わる巻になっています。 デリーに着くのは3巻なので、この南下は作中のルートで整理した「南へ下る」折れ目にあたります。
単行本の紹介文にタイが出てこない理由
新潮社の単行本第一便のページは、範囲を香港・マカオ・マレーシア・シンガポールと紹介しています。 文庫の2巻にはバンコク(タイ)が入っているのに、この紹介文にタイの名はありません。 紹介文は主な滞在先の列挙であって、通った国の全部を挙げるものではないと受け取るのが自然です。 この点は新潮社のページからは確かめきれないため、当サイトでは断定を避けています。 単行本と文庫の対応は単行本3冊と文庫6巻の対応にまとめました。
いま訪ねるなら
- 当サイトの分類:作中の街の現在では、バンコクを「行ける」に分類しています。旅行者が集まる街という性格が今も続く、という整理です。ただし作品を読むための整理で、渡航の助言ではありません。
- 必ず公式で確認:入国の条件や安全の情報は変わります。外務省 海外安全ホームページで最新の情報を確かめてください。
- 1974年の情報は使えない:作中の宿代や交通の情報は、半世紀前のものです。
参照元(2026年11月7日確認)
- 新潮社 — 深夜特急2 マレー半島・シンガポール(章の題と添え書き)
- 新潮社 — 深夜特急 第一便 黄金宮殿(紹介文)
- 外務省 海外安全ホームページ